2011年10月31日

遂にこの日が来た。今シーズン最強の被写体であるDD51重連で大サロを使ったお召し列車が山陰本線を走る日が来たのである。ここ最近(今月半ばにもあるようだがｗ)電化区間ではゴキブリみたいな電車を使って運転されるがやっぱお召しは釜が牽いてナンボである。
前日からの気合いの現地マルヨをして始発列車の汽笛を目覚まし代わりに朝を迎える。空を見上げてみると前日からの小雨がパラつくが西の空は明るくなってきてる。外はもうゲバを担いだ人や機材を持った人たちが動き始めていた。露払いのDD51単機を車の中から見てから行動開始。
前日から置きゲバしておいた所に向かいもう一本本命ゲバであるハスキーを立ててセッティングする。
この場所は後ろの道路を入れると山の上の鉄塔は写らないが鉄塔を隠すと道路が写るというアングルでどっちも隠そうとするとｶｯﾂｶﾂ悲惨になるのでどっちを隠すアングルで撮るか悩むところだがそんなの関係ない。どっちも撮ればいいのである。
1DsⅢと67Ⅱは鉄塔を隠すアングル。X2で鉄塔を入れるアングルでセッティング。もちろん動画用でNEX3もセット。計4台でお召しを迎え撃つ。
天気は晴れたり曇ったりと不安定ながらも関東ではなかなかお目にかかれないスーパーはくとやら窓周りがあまり好きじゃないタラコのキハ47等を適当に撮りつつ運命の時を待つ。
報道発表ではここには500人集まったというが600人はいたと思う。巡回に来た警察も「予想をはるかに上回る人数で手に負えません」と言っていたのでかなりの人数がいたと思われる。
周りの人たちと話しながら待っていたらあっという間に通過時刻3分前。緊張感が高まる撮影地だがなんと太陽に大きな雲がログインしてしまったのだ。
田んぼのど真ん中に600人の「あぁ…」という声が空しく響く。しかし結局通過するまで雲は抜けずいざ本番。普段は何もない田んぼに無数のシャッター音が轟く。
そして画像を確認してみると曇り空に負けないような美しさを放つ菊の紋章と国旗を掲げたDD51重連とサロンカーなにわの姿が写っていたのであった…。